買取対象

Target

当店では、以下の商品を買取しております。
虫食い、破れ、シミなど、状態が悪くても買取は可能です。判断が難しいと思われる場合は、
ぜひ一度事前見積フォームをご利用ください。

大日本名将鑑 素盞鳴尊 稲田姫
月岡芳年
「大日本名将鑑 素盞鳴尊 稲田姫」

浮世絵・木版画

木版画は、絵画や装飾品、書籍や雑誌の挿絵など、さまざまな用途に用いられてきました。
江戸時代の浮世絵が有名です。浮世絵は庶民の生活や風俗を描いたもので、その技術により大量生産され、安価で手に入りやすかったため、庶民層を中心に人気を得ました。
浮世絵は絵師が描いた絵を彫った木版で刷り上げたものです。木版をひとつ作れば、何百枚も同じ絵を刷ることができる画期的な技術です。
女性の姿を描いた「美人画」、風景や人々の暮らしを描いた「名所絵」、歌舞伎役者の舞台姿を描いた「役者絵」、歴史上の武将や英雄を描いた「武将画」など、ジャンルが多岐にわたります。
当店では浮世絵以外にも様々な木版画を買い取っておりますので、お気軽にお問合せください。

Marseilles
柳原良平
「Marseilles」

石版画

石版画は、リトグラフとも呼ばれ、版に石材を用いた版画です。他の版画に比べて、線の自由度の高さが特徴です。
印刷する際には版面に紙をのせ、プレス機で圧力をかけて印刷します。水と油が反発する性質を利用する化学的な反応こそが「リトグラフ」と呼ばれるものです。

Geschichts-Kalender
ドイツ洋書
「Geschichts-Kalender」

銅版画

銅版画は、銅板を版材とする版画技法です。木版画は「凸版」と言って、版材の平らな部分に色がつき、彫刻刀で彫った部分(溝)には色がつかず白く抜けます。銅版画はこれとまったく逆の仕組みで、版の平らな部分のインクが拭き取られ、溝の部分に残ったインクが紙に転写される「凹版」になります。
緻密な線と深みのある陰影が特徴です。

瀬戸内海 鞆之津
土屋光逸
「瀬戸内海 鞆之津」

新版画

新版画は、大正時代から昭和時代にかけて制作された木版画のことを指します。日本の浮世絵の伝統を継承しつつ、明治時代以降に西洋の版画技法を取り入れて発展した版画の総称です。浮世絵が主に江戸時代に大衆向けの娯楽として発展したのに対し、新版画はより芸術性の高い作品として制作されてきました。
代表的な作家:橋口五葉、伊東深水、川瀬巴水、土屋光逸

富嶽百景
葛飾北斎
「富嶽百景」

木版和装本

木版を用いた印刷物といえば木版画である浮世絵が連想されると思いますが、デジタル印刷がなかった江戸時代において、木版は書籍や絵画を複製する一般的な手法でした。そのため、浮世絵だけでなく小説、百科事典、歌舞伎役者絵など、様々な種類の書籍が木版で印刷されていました。
小説に添えられた絵の鮮やかな色彩や繊細な描写は、今もなお人々を魅了し続けています。

神奈川沖浪裏
葛飾北斎
「神奈川沖浪裏」

復刻木版画

浮世絵には、江戸時代に制作されたオリジナル作品と、現代に木版画の技法を用いて再現された復刻版があります。オリジナルの浮世絵を元に版下絵を描き、版木を新たに彫り直し、当時の技法を参考にしながら一枚一枚手刷りで再現した作品です。
長い年月を経ることで、オリジナルの浮世絵は損傷したり、失われてしまったりすることがよくあります。失われつつある貴重な浮世絵を後世に伝えるため、また、多くの人に浮世絵の魅力に触れてもらうために、復刻版が制作されるようになりました。
オリジナル浮世絵は、歴史的な価値や希少性から、非常に高い価格で取引されることがありますが、復刻版はオリジナルに比べて価格が比較的安価です。
代表的な出版社:アダチ木版研究所、高見沢木版社、大江戸木版社

Let's Go on the Time Machine
村上隆
「Let’s Go on the Time Machine」

シルクスクリーン

シルクスクリーンでは、絹(シルク)やポリエステルなどの細かいメッシュ(網)を張ったスクリーンを版として使用します。この版の特定の部分にインクが通過するように加工し、ヘラ(スキージ)を使ってインクを押し出すことで印刷を行います。手作業での制作も可能であるため、ポスターやファッションアイテムのプリントに加え、アート作品にも広く活用されています。鮮やかな色彩が特徴です。

雪のなかの男
畦地梅太郎
「雪のなかの男」

創作版画

浮世絵の制作には、それぞれ「絵師・彫師・摺師」という役割があるのに対して、創作版画は作家自身が「絵・彫り・摺り」のすべての工程を自ら行う版画のことを指します。
表現の自由度が高く、絵画に近い個性的な作品が多いのが特徴です。量産を目的とせず、作家が1枚1枚丁寧に仕上げるため、それぞれの作品に独自の風合いやオリジナリティが込められています。

買取対象外商品ジャンル

以下の商品ジャンルについては、状態の如何に関わらず買取しておりません。

  • 書

  • 陶芸

    陶芸

  • 彫刻

    彫刻

  • 絵画

    絵画

  • 掛け軸

    掛け軸

買取対象外になる例

買取対象の「商品ジャンル」であっても、以下に該当する場合は買取対象外となります。

  • 偽物・デジタルコピー品

    偽物・デジタルコピー品

  • 事前見積と送付いただいた商品が異なる場合

    事前見積と
    送付いただいた商品が異なる場合

※偽物とは…

版画においては「偽物」とはいわゆる「デジタルコピー」のことを指します。
デジタルコピーされた印刷物をルーペでよく見るとC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)で印刷された小さな点がいくつも見えます。 この点を網点といい、網点の集まりで印刷物が表現されています。

また、浮世絵は一般的に版元(出版社)が主導して、絵師・彫師・摺師と連携し制作されましたが、正式な版元ではない人々が木版を彫って印刷するケースも存在しました。しかし、木版画の制作には高度な技術が必要であり、さらに出版物には厳しい検閲があったため、非公式な印刷物が広く流通することはほとんどありませんでした。

事前の見積額を保証します

当店では、見積の際に正確な状態をご申告いただき、該当箇所の写真を添付いただいた場合、査定時の見積金額を保証いたします。
ただし、以下の場合は減額の対象となることがございますので、予めご了承ください。

商品が違う
事前見積と送付いただいた商品が異なる場合
本物でない
実際に送っていただいた商品が偽物、デジタルコピー品であると判断した場合
申告のない傷み
事前に送付いただいたお写真では確認できなかった破れ、シミなどのダメージがあった場合
当時物ではない
事前見積では当時物であるとご説明いただいたが、復刻品だった場合
※復刻の版画である旨を事前にご説明いただいた場合は見積額を保証いたします。ご不明な場合はその旨をお伝えください。
有効期限切れ
お見積りの有効期限(見積り依頼日より2ヶ月以内)が過ぎた場合

※浮世絵は、同じ図柄でも刷りの違いや保存状態によって大きく価格が変動するため、最終的な評価は現物を拝見した上で行います。あらかじめご了承ください。