北沢映月リトグラフ、ほか【3点 54,950円】

2025 06.03

買取日記

「木版画」が買取歓迎であると前回、前々回の記事にてお伝えいたしましたが、実は当店ではその他にも石版画、銅版画など、ジャンルを問わず幅広く版画の買取を行っております。

今回、お客様から買い取らせていただいたのは石版画(リトグラフ)のこちらの作品です。

北沢映月リトグラフ「四季美人」シリーズ 150部限定

「七夕」「うつき」「初春」「紅葉狩り」の4作になります。

今回の作品は1981年(昭和56年)に150部限定で刷られたもので、全4枚が揃った状態でお売りいただけましいた。

北沢映月は1907年(明治40年)に京都に生まれました。16歳でのちに女性として初めて文化勲章を受賞することになる上村松園に弟子入りし、その際には桜園という雅号を使用していました。

松園のもとには良家の子女たちが趣味としての画芸を習いにきていましたが、女流画家として身を立てることを志した彼女は土田麦僊の画塾への入塾を決意、雅号も映月と改めました。

北沢映月氏のリトグラフは、その繊細なタッチと美しい色彩で多くの人々を魅了しています。日本画の伝統的な美意識と現代的な感覚を融合させ、「映月様式」とも呼ばれる独自の表現世界を築いています。

また、四季折々の自然や、女性の美しさをテーマにしたものが多く見られます。特に、「四季美人」シリーズは、日本女性の美しさを四季の風景と見事に融合させた代表作です。

下表は今回、買取額をつけさせていただいた版画の一覧です。似たジャンルの版画のご売却をご検討中の方はご参考まで。

スタッフJ